親子でひとつのマットレスに寝るは「あり?なし?」

親子でひとつのマットレスに寝るは「あり?なし?」

親子で同じマットレス。

幸せなはずなのに、なぜか朝「腰が…」「顔にかかとが…」となりがち。

結論から言うと、“あり・なし”は年齢と環境で変わります

特に1歳未満(0歳)は安全面の注意が大きいので、同じ寝具での同床は慎重に。幼児以降は、ルールと寝具の整え方で「あり寄り」にできます。

 


まず整理:「同じ部屋」≠「同じマットレス」

混ざりがちですが、ここは分けると考えやすいです。

  • 同室(ルームシェア):同じ部屋で寝る
  • 同床(ベッド/マットレスシェア):同じ寝具の上で寝る

公的・医療系の情報では、乳児については同室は推奨されやすい一方、同床は慎重にという流れがよく見られます。


「あり」派の気持ち:わかる、めちゃくちゃわかる

同じマットレスには、寝ると

  • 寝かしつけが早く終わる(親の気力が残る)
  • 夜泣き対応が最短距離(移動ゼロ)
  • 子どもが安心して入眠しやすいことがある(個人差あり)

ただし、ここに「安全」と「親の睡眠の質」が絡むと、話が一気に現実になります。


「なし」寄りになる瞬間:一番大事なのは“年齢”

1歳未満(特に0歳):同じマットレスは慎重に

乳児の睡眠は、仰向け硬めで平坦な寝具顔まわりに物を置かないなど、環境要因がとても重要とされています。

また、ソファでの寝落ちや、大人の掛け布団・枕が近い状態はリスクが上がると注意喚起されがちです。

0歳がいるなら基本は:同じ部屋で、赤ちゃんは赤ちゃん用の寝床(ベビーベッド等)をベースに考えるのが安心です。

※強い不安がある、呼吸の様子が心配、睡眠中の異変があった等は、小児科などに相談してください。

幼児〜小学生:同床“あり”に寄せるなら「揉めない設計」が9割

この年代での問題は、だいたいこの2つです。

  • 寝返りキック問題(朝にダメージが残る)
  • 境界がない問題(毎晩、領土が溶ける)

この問題に対する3つのコツをご提案

1)境界を“見える化”する(話し合いを減らす)

同床のストレスは「どこまでOK?」の曖昧さから増えます。

  • タオルケット1枚で「線」を引く
  • 枕は固定(子どもはこの枕だけ)
  • 親は壁側・子は外側など、位置を固定

毎晩交渉しないのがポイント。眠いときの交渉は長期戦になりがちです。

2)“同床する日”をデフォルト化する(毎晩悩まない)

例:平日は別、週末だけ一緒/体調が悪い日だけ一緒、など。

決めておくと、「今日はどうする?」の判断コストが消えて、寝る前がラクになります。

3)親の睡眠を守るミニ工夫を1つだけ入れる

全部やろうとすると続かないので、1つだけ。

  • 寝室の照明を“足元だけ”にする(夜対応が静かになる)
  • スマホは寝室の外で充電(布団に持ち込む確率が下がる)
  • 布団の出し入れを最短化(片付けの面倒で崩れない)

結局「片付けがラクかどうか」で勝敗が決まる

同床か別床かって、最終的に寝具の設営と片付けで折れませんか。

「広くしたい」→「でも置けない」→「出しっぱなし」→「部屋が散る」→「なぜか眠れない」…あるあるです。

提案のひとつ:ワン寝ルームを“運用で”使う

最後に、選択肢としてそっと置いておきます。

ワン寝ルームは、掛け敷き一体型で扱いやすい設計の寝具セットなので、

  • 「今日は別で敷く」をサッと作る
  • 「一緒に寝るけど、境界を作る」をやりやすくする

みたいに、親子の寝方を“固定せずに運用する”ときの相棒になりやすいです(合う・合わないはあるので、生活動線と好みで検討を)。


親子で同じマットレスは、気合より「境界」と「運用」でラクになる。


親子同床の「境界の見える化」例(タオルケットで線を引く図)

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