
「いくら眠ってもまだ眠い」原因とその対策|“眠りすぎ”は体からのシグナルかも
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なぜ「いくらでも眠れる」のか?主な3つの原因
① 睡眠不足(睡眠負債)の蓄積
平日6時間睡眠が続くと、週末には5時間以上の睡眠負債になることも。体は「できるだけ長く寝たい」という回復モードに入ります。
- 就寝を15–30分ずつ前倒しし、起床時刻は固定
- 週末の寝だめは+1〜2時間に留める(体内時計の乱れを防ぐ)
※ 睡眠時間確保の重要性は公的ガイドでも推奨されています。
② ロングスリーパー体質
必要睡眠時間には個人差があり、9〜11時間で最も調子が良い人もいます。異常ではありません。
- 罪悪感は不要。自分の適正時間を受け入れる
- 12時間以上眠っても疲労感が抜けないなら、受診を検討
③ 睡眠の質が悪い(睡眠時無呼吸など)
長く寝てもスッキリしない場合、睡眠中の断続的な覚醒や呼吸異常が疑われます。代表例は睡眠時無呼吸症候群。
- 大きないびき/起床時の頭痛・口の渇き/熟睡感欠如
- 医療機関で睡眠検査(PSG等)を検討
※ ナルコレプシーなど中枢性過眠症・概日リズム障害の可能性も。
「まだ眠くても起きる」は正解?
× 無理に切り上げるだけ
回復が終わらないまま起きると、慢性疲労・集中低下が続きやすく、根本解決になりません。
○ 「質」と「体内時計」を整える
睡眠を“長くする”より、“深く整える”。起床時刻の固定と就寝前の環境作りが近道です。
今日からできる5ステップ(保存版)
- 起床時刻は毎日固定(週末も±1時間以内)
- 就寝1時間前は減光&ノースマホ(メラトニン分泌の邪魔をしない)
- ぬるめ入浴→ストレッチ→深呼吸で副交感神経を優位に
- 日中の運動+カフェインは午後早めまで
- セルフ記録(いびき・日中眠気・起床症状)を1〜2週間つける
上級者向け:リズムが乱れた日のリカバリー
- 起床は固定、昼に20分パワーナップ(15時前)
- 夜は就寝を30〜60分だけ前倒し(大幅に動かさない)
こんなときは専門医へ
- 日中の耐えがたい眠気が続き、居眠りしてしまう
- 12時間以上眠っても疲労感が強い
- 家族から激しいいびきや呼吸停止を指摘される
本記事は一般的な情報提供であり、診断を代替するものではありません。異常を感じたら医療機関にご相談ください。
まとめ:眠気は“怠け”ではなく、体の声
「いくらでも眠れる」は、しばしば回復要求のサインです。睡眠の時間と質、そして生活リズムを整えることで、目覚めの満足度は改善します。